(2022年のTea with Dress Diaryからリライトしました。)
「コンポストを始めたけど、生ごみが増えすぎて失敗したかも…」そんな悩みを抱えていませんか?
人気のLFCコンポストを始めたものの、2週間でバッグがいっぱいに。そこで見つけたのが、自分好みの「ダストボックスコンポスト」でした。この記事では、私が実際に経験した失敗談と、そこから学んだベランダコンポスト成功のコツをご紹介します。ゴミを減らしたい、虫や匂いが不安という方も、解決策が見つかると思います。
失敗は成功の母!LFCコンポストで直面した意外な落とし穴
この記事を読んだあなたは、きっとコンポストに興味がある方ですね。賃貸マンションでもできるのか、虫は湧かないのか、ゴミを本当に減らせるのか…そんな不安を抱えているかもしれません。
私自身も同じでした。脱炭素やSDGsへの貢献に惹かれ、デザインもおしゃれなLFCコンポストを始めました。
しかし、わずか2週間でバッグはいっぱいに。
「1日300〜400gの生ゴミを2ヶ月間」という説明書きを読み、「これなら大丈夫だろう」と安易に考えていたのです。しかし、想像以上に生ごみが出てしまい、バッグをもう一つ買うべきか、それとも他の方法を試すべきか、悩むことになりました。
LFCコンポアウトとダストボックスコンポストのハイブリット|「失敗」から見つけた私だけのコンポスト
「もっとコンポストについて深く知りたい」そう思った私は、LFCコンポストを一旦ストップし、自分で基材(土)を調達する「ダストボックスコンポスト」に挑戦することにしました。


【私がダストボックスコンポストを選んだ理由】
- 初期費用を抑えたい:LFCコンポストは手軽な一方、専用の基材が必要でした。
- ゴキブリ対策:段ボールコンポストは安価ですが、虫対策が課題でした。
- 学びを深めたい:自分で基材を選び、配合することで、コンポストの仕組みをより理解できると考えました。
失敗から学んだコンポスト成功の秘訣3選
新しいコンポストを試す中で、LFCコンポストの失敗から得た教訓を活かすことができました。
1. ゴミを「選別」する
コンポストを始めた最初の2週間、私は全ての生ごみをコンポストに入れていました。しかし、玉ねぎの皮など、分解しにくいゴミはいつまでも残ってしまうことに気づきました。
コンポストの専門家によると、日本のゴミの4割が生ごみで、そのうちの8割は水分だそうです。水分を減らすことで焼却エネルギーを節約できます。
コンポストに向くゴミ
- 水気をよく切った野菜くず
- 茶殻、コーヒーかす など
コンポストに向かないゴミ
- 玉ねぎの皮など分解しにくいもの
- ビニール袋やラップなど
ゴミを「燃えるゴミ」と「コンポスト行き」に分ける習慣をつけることで、ゴミの量が減り、コンポストもスムーズに進むようになりました。
2. 野菜は「細かくカット」する
LFCコンポストは「生ごみを細かく切る必要はない」という手軽さが魅力です。しかし、実際にやってみると、大きな野菜はなかなか分解されずに残ってしまいます。
コンポストの微生物が分解しやすいよう、野菜は細かくカットすることが大切です。少し手間はかかりますが、このひと工夫で堆肥化のスピードが格段に上がります。
3. 虫や匂い対策を万全にする
「コンポスト=虫が湧く」というイメージで、諦めてしまう人は少なくありません。私も以前、コンポストを放置して虫が湧いてしまい、リベンジを決意しました。
【私が行った虫・匂い対策】
- 密封性の高いダストボックスを使用:虫の侵入を防ぎ、匂いを閉じ込めます。
- クラフト紙袋を内側に設置:万が一虫が発生した際も、袋ごと密封して処分できます。
- 木酢液スプレー:消臭効果があり、土の舞いを抑える役割もあります。



これらの対策を講じることで、虫や匂いの心配なく、安心してコンポストを続けることができています。
コンポストは地球を守る小さな一歩
NHKラジオで聞いたフリーライターの髙橋真樹さんによると、日本の家庭ゴミの約4割が生ごみで、その水分を燃やすために膨大なエネルギーが使われているそうです。
生ごみをコンポストで堆肥化することは、ゴミを減らすだけでなく、エネルギー消費やCO2排出を抑えることにも繋がります。
アメリカのバーモント州では、2020年から生ごみをゴミとして出すことが禁止されています。コンポストの普及によって、住民の税金が安くなるというメリットも生まれているそうです。
ゴミを減らすための最初のステップは、買い物の仕方を見直すことだと言います。無駄なものを買わない、ゴミが少ないものを選ぶ。そして、出た生ごみをコンポストで有効活用する。
コンポストを始めたことで、私はゴミに対する意識が大きく変わりました。LFCコンポストでの失敗は、自分に合った方法を見つけ、コンポストの深い知識を得るための貴重な経験でした。
「コンポストって大変そう…」そう思っているあなたも、まずは小さな一歩から始めてみませんか?