こんにちは。「Living by Tea with Dress」のAtsukoです。
お休みの前、あるいはのんびりとした土曜日のひととき、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
お気に入りの飲みものを片手に、どうぞリラックスして読んでいただけたら嬉しいです。
私は、毎日の生活の中に「心地よい循環」を取り入れたくらしを楽しんでいます。
しかし、少し時計の針を巻き戻すと、私は今とは全く違う「立ち止まりの時期」を過ごしていました。
今回は、私がくらしの循環を意識するきっかけとなったLFCコンポストとの出会い、そして大切な仲間たちと育んでいる「ななしさいえん」の歩みについて、少しお話しさせてください。
体調の異変。ジタバタするのをやめて、自然に任せてみたら
今から5年前のこと。私は、肩に激しい痛みを感じる時期がありました。
「これがいわゆる50肩なのかな」と思いつつ、夜も眠れないほどの痛みが続き、整形外科や整骨院に通ってもなかなか改善しませんでした。
焦る気持ちばかりが募る日々が続いていました。
でもある時、「もう、ジタバタしてもしょうがないな」と、良い意味での諦めというか、自然に任せるしかないなと思えるようになりました。
しばらく休養を取ることを決め、家の中を今まで以上に丁寧に整えることに意識を向け始めました。
そんな時、テレビ(Eテレ)の特集で出会ったのが「コンポスト」でした。
お家から出る生ごみを減らせるなんて、素敵だなと。
マンション住まいの私でもできるものを探していたところ、タイミングよく地元のマルシェで「LFCコンポスト(バッグ型コンポスト)」を紹介するアドバイザーの方と出会い、これだ!と思ってすぐに始めてみることにしたのです。

失敗から生まれた、市民講座での「一生物の出会い」
LFCコンポストバッグを使いはじめてみたものの、最初からすべてが上手くいったわけではありませんでした。
私の使い方が正しくなかったこともあり、途中で虫が発生してしまい、「怖い!」と思って一度挫折してしまったのです。
ところが、その翌年。
参加した市民講座で、あの時マルシェで出会った「LFCコンポストアドバイザーの光恵さん」に奇跡的に再会しました。
市民講座の企画グループが一緒になったのをきっかけに、光恵さんにサポートしてもらいながら、我が家のLFCコンポストを無事に復活させることができました。
さらにその市民講座では、「地元の保険会社の社長こーいちさん」とも出会います。
人生で一度も農作業をしたことがなく、虫も苦手、土に触れ、洋服が汚れる経験もほぼなかった私ですが、講座の終了間際にこーいちさんから「一緒に畑をやりませんか?」とお誘いをいただいたのです。
「私のコンポストの堆肥もお野菜づくりに使えるし、ベランダよりも広い場所で、お野菜をつくってみたい!」
不安よりもワクワクが勝ち、光恵さん、こーいちさん、そして私の3人でのお野菜づくりがスタートしました。
「ただ野菜をつくるだけじゃつまらない!」公園のような菜園空間へ
市民講座で企画したイベントで初めて体験した「畝(うね)立て」は、私にとってどちらかと言うと苦痛で、心が躍るものではありませんでした。
ただお野菜を育てるだけじゃなくて、もっとそこにいるだけで癒される、楽しい空間にしたい。
そう思った私は、光恵さんと一緒にピンタレストで「ベジタブルガーデン」を検索し、理想の菜園の絵を描いてみました。
最初のミーティングでこーいちさんにその設計を提案すると、「いいですね!僕にはない発想です」と大賛成してくれたのです。
目指したのは、「公園のようにみんなが癒され、楽しめる空間」。
設計図をGoogleドキュメントで作成し、Canvaで素敵なスライドに落とし込んで説明会を開きました。
知り合いや市民講座の仲間に声をかけ、8組の会員さん(ご家族)と共に「ななしさいえん」が賑やかに始動したのです。
「地元の野菜作り名人のしのぶさん」の素敵な菜園をお手本にしながら、みんなで竹を運んで「竹の畝」や「レイズドベッド(立ち上げ花壇)」をつくりました。

しのぶさんに教わりながら、初めて「竹割り」を使い、作ったバンブードーム。

「バンブードームの中から、ツルを伸ばしたスイカやキュウリを、下から見上げるといいだろ。」という、素敵なしのぶさんの発想に憧れてつくったのが懐かしいです。

菜園の仕立てを進めている途中、お借りしている敷地内の物置小屋を急遽解体することになりました。
8月の猛暑の中、朝の4時にみんなで集まって、いただいたパレットや竹で新しい農具小屋を建てたこともありました。
大変だったけれど、みんなが力を貸してくれたあの5〜6日間は、今でも大切な宝物です。

2年、3年と経ち、野菜から学ぶ「人間社会」と「素敵な年の重ね方」
市の補助金をいただきながら運営している「ななしさいえん」も、今では10組のご家族が集まる場所に成長しました。
生ごみコンポストの他、雑草も堆肥にして、雨水タンクに溜まった水も利用して、恵みを循環させながら野菜をつくる仕組みもだんだん形になってきました。

ななしさいえんは、野菜づくりの他、みんなが楽しめる場づくりとして、夏には竹をレールにして流しそうめんをしたり、収穫したお野菜でピザを焼いてバーベキューをしたり、お味噌づくりにも挑戦しました。

2年前は小さかった子どもたちが、先日、自分で上手に竹を割っている姿を見て、「子どもたちの成長は、私たちがここで重ねてきた時間の証なんだな」と胸が熱くなりました。

自分たちでお野菜を育てるようになって、私の価値観は大きく変わりました。
スーパーで並んでいる人参や大根からは想像もつかなかった、青々とした立派な葉っぱの長さや力強さ。
間引き(まびき)という、他を育てるために間引く作業の切なさと、その間引き菜の美味しさ。
ある程度の環境(土壌)を整えてあげることで、お野菜は自ら育っていく。
その姿は、どこか人間社会や子育て、人との付き合い方にも似ていて、お野菜を通じて自分の生き方を客観的に見つめ直すきっかけにもなっています。

野菜づくりをはじめるまでは理解できなかったのですが、私もミドルエイジになり年を重ねた女性がお野菜作りにハマるのも、きっと子育ての手が離れた後の『母性』の注ぎ先になるからなんだなと感じます。
また、ななしさいえんの他に借りている「のぼるヶ丘農園」では、たくさんのご高齢の先輩方がお野菜づくりをされています。
太陽の下で汗を流し、時間を無駄にせず前向きに生きるおじいちゃんたちの姿は、本当に健康的で温かく、「こんな風に素敵に年を重ねていきたいな」という憧れそのものです。
めぐり続ける、くらしと人の心地よい循環
私の「くらしの循環」の第一歩となったLFCコンポストは、今でも我が家でしっかりと続いています。
もっとLFCコンポストへの理解を深めようと、LFCコンポストアンバサダーの資格を取り、光恵さんのサポートをしたり、ななしさいえんの企画やPRに役立てています。

生ごみが堆肥になり、その堆肥が土を育て、美味しいお野菜を実らせ、それをみんなで笑顔で分け合って食べる。
そして、そこに関わる人たちの繋がりや優しさも、また次の世代へと循環していく。おまけに、ごみの日のごみの重さが軽くなり、ごみを運び出す労力も軽減されています。
あの時、肩を壊して立ち止まったからこそ、私はこの「未体験ゾーン」に飛び込み、そして一生モノの豊かさを学ぶことができました。
皆さんの暮らしの中には、どんな「循環」がありますか?
ベランダの小さなプランターからでも、生ごみを土に還すことからでも、何か一つ、地球と自分に心地よいことを始めてみると、思いがけない素敵な出会いが待っているかもしれません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。それでは、心地よい週末のひとときをお過ごしください。
LFCコンポストの魅力を紹介する本です。写真がきれいで、セオリーも理にかなっていて、とても素敵な内容です。

