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栗原はるみさんの「ほろほろホワイトクッキー」を、愛用のレシピボックスから再び作る

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(2022年のTea with Dress Diaryからリライトしました。)

料理家・栗原はるみさんのレシピに再会し、愛用のレシピボックスから「ほろほろホワイトクッキー」を久しぶりに作る物語。NHK「きょうの料理」で紹介されたこのクッキーを通して、手作りお菓子の楽しさ、素材へのこだわり、そして自分だけのレシピボックスに綴られた思い出を辿ります。日々の暮らしに寄り添う、温かい手書きレシピの魅力をご紹介します。


目次

栗原はるみさんへの再会、そして手作りの時間

先日、NHKで料理研究家の栗原はるみさんのドキュメンタリー番組を拝見してから、我が家では、彼女のレシピを振り返る小さなブームが続いています。

今日は、その中でも特に思い出深い、**「ほろほろホワイトクッキー」**を久しぶりに作ってみることにしました。このレシピは、2017年にNHK Eテレの「きょうの料理」で紹介されたものです。母が長年愛読しているこの番組は、まるで家族の一員のように、私たちの食卓に大きな影響を与えてきました。

栗原はるみさんは、海外の料理や伝統的なレシピを、家庭で作りやすいようにアレンジするのがとても上手です。このクッキーも、もともとはドイツの伝統菓子「キッフェルン」を、より手軽に楽しめるようにアレンジしたもの。

ドイツ買付で出会ったキッフェルンのホロホロとした食感を、自宅で再現できるのが嬉しくて、当時はよく作っていました。

見た目から美味しさが伝わる、この手の素朴な焼き菓子は、口にした時の満足度が高いので大好きです。

ほろほろクッキーと、こだわりの素材

今回は久しぶりに、冷蔵庫にあった四つ葉バターを使ってクッキーを焼きました。良いバターを使うと、驚くほど風味が豊かになり、焼き上がりの満足感が格段に上がります。お菓子作りを始めた頃は、材料費の高さに驚きましたが、今では、良い素材を使うことが、お菓子を丁寧に作るきっかけとなり、より美味しく仕上げる喜びにつながっています。

このクッキーは、家族にも大人気でした。かつて実店舗があった頃は、お客様にもお出しして、一緒にティータイムを楽しんだ思い出があります。みんなに喜んでもらうことが、お菓子作りを続ける私の癒しになっています。

私だけの宝物、レシピボックス

今回、このクッキーを作るために取り出したのは、私のお気に入りのレシピボックスです。以前、映画やドラマで見てからずっと憧れていたもので、東京に住んでいた頃に、偶然にも恵比寿で見つけることができました。

フローラルなデザインと、スプーンのイラストが描かれたレシピカードに一目惚れし、少し予算オーバーでしたが、その愛らしさに惹かれて購入しました。

このレシピカードには、レシピをただ書き写すだけでなく、私なりの工夫やコツを細かくメモしてあります。たとえば、「粉糖は控えめにする」「焼き時間を調整する」など、初めて作った時の感想や改善点がぎっしり詰まっています。手書きの手順書は、アプリとは違う温かさがあり、過去の自分と対話するような感覚になります。

レシピボックスは、単なる道具ではなく、私の料理の歴史や思い出が詰まった、かけがえのない宝物です。これからも、このレシピボックスに大切なレシピを記録していきたいと改めて思いました。

Thank you for sharing.
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