(2022年のTea with Dress Diaryからリライトしました。)
毎週土曜日の朝、心を込めてチャイを淹れるひととき。この記事では、チャイの深い魅力に気づいたきっかけから、こだわりの道具を使ったレシピ、そしてチャイが持つ自由な個性を楽しむ方法までをご紹介します。インドの国民的ドリンクが、あなたの週末をより豊かにするヒントが見つかるかもしれません。
毎週土曜日の朝、チャイを淹れる時間
こんにちは。
インドで生まれた国民的ドリンク、チャイ。私はその奥深い魅力にすっかり夢中です。毎週土曜日の朝、私は心を込めてチャイを淹れる時間を大切にしています。丁寧にチャイを作ることで、週末をより豊かに、そして美味しく過ごせるからです。

私がチャイの世界に深くのめり込むことになったのは、2年前、ヴィンテージショップの実店舗を営んでいた頃にさかのぼります。お店にカフェ部門を導入しようかと考えていた時、紅茶だけでもインパクトが薄いのではないかと悩んでいました。
その時、お客様に喜んでいただける飲み物として思いついたのが、紅茶をベースにしたチャイでした。その研究のために手に取ったのが、神原博之さんの著書『チャイの旅』です。
神原博之さんの本との出会い
『チャイの旅』は、単なるレシピ本ではありませんでした。チャイの淹れ方はもちろん、お茶にまつわる様々なエピソードや、お茶に合うお菓子の作り方まで、私の探求心を刺激する内容が詰まっていました。
この本をバイブルに、私はチャイの研究を始めました。分量を細かく量り、ノートに記録する日々。その後、神原さんがテレビ番組『マツコの知らない世界』に出演されたのをきっかけに、私のチャイ熱は再燃し、より深くチャイの世界に引き込まれていきました。
神原さんが販売されているチャイを試してみると、その味わいの深さに感動し、今では私の定番になっています。
※神原さんの本は廃版になっていますのでプレミアがついていました。購入の際はご注意ください。

私だけのオリジナルチャイを作る
チャイの魅力の一つは、その自由度の高さにあると私は考えています。神原さんの本に学び、ホールのスパイスを買い集めて、自分だけのオリジナルチャイを作るようになりました。

分量
水…400ml
ミルク…400ml
茶葉…15g
カルダモン…5粒
クローブ…5粒
八角…2粒
これらをすり鉢で砕いてミルクパンに入れ、じっくりと煮出すのが私のスタイルです。特に、濃いチャイが好きなので、沸騰する前に火を止め、3分間蒸らす時間を大切にしています。



チャイを淹れる、愛しい道具たち
チャイ作りに欠かせないのが、お気に入りの道具たちです。
- 富士ホーローのミルクパン: 以前使っていたものから買い替えた、蓋つきのピンク色のミルクパンは、見ているだけで心が弾みます。

- 下村企画の茶こし: 細かい網目で茶葉が漏れず、ティーポットに注ぐ際にも便利な深い茶こしは、チャイ作りの強い味方です。

- ドイツDDR時代のヴィンテージティーポット: 通常、チャイはミルクパンから直接カップに注ぎますが、我が家では多めに作って、この愛らしいポットに一度移してからカップに注いでいます。


道具一つひとつにこだわり、愛情を注ぐことで、チャイを淹れる時間がより一層特別なものになります。
自由なチャイの世界を楽しむ
スパイスカレーブームも手伝い、今ではチャイを提供するお店が増えました。お店ごとに異なる茶葉やスパイスの配合を想像しながら味わうのも、チャイの楽しみ方の一つです。

インド料理に合う濃厚なチャイ、スイーツに合う軽やかなチャイ。チャイは、その時の気分や合わせる料理によって、様々な表情を見せてくれる自由な飲み物です。
私のおすすめは、オートミールクッキーやバナナブレッドのような素朴な焼き菓子との組み合わせです。チャイの個性的な風味が、シンプルなスイーツの美味しさを引き立ててくれます。

皆さんも、自分だけのチャイの淹れ方を見つけて、豊かなティータイムを楽しんでください。

