こんにちは。「Living by Tea with Dress」のAtsukoです。
7月がスタートしました。
あいにくの梅雨空が続いていますが、お気に入りの温かいお茶を片手に、どうぞリラックスして読んでいただけたら嬉しいです。
この時期になると、ニュースで「線状降水帯」や「水害」という言葉を耳にすることが増えていきます。激しい雨の音を聴きながら、どこか心細さや不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
不安なときこそ、大切なのは「少し動くこと」
一度に完璧を目指すと自分に負荷がかかります。できることから少しずつ備えることで、不安は確かな「安心」へと変わっていきます。
これから3回に分けて、この梅雨の時期を健やかに乗り切るための「防災の整え」シリーズをお届けします。
第1回の今日は、私が毎日バッグに入れている「防災ポーチ」と、おうちで最初に用意したい「水とトイレのリアルな整え方」についてお話しします。
いつものバッグに安心を。私の「毎日持ち歩く防災ポーチ」の中身
「防災の備え」と聞くと、大きなリュックにたくさんの荷物を詰めるイメージがあるかもしれません。でも、一番大切なのは「災害が起きたその瞬間、自分の手元に何があるか」です。
外出先で被災したとき、あるいは交通機関が止まって帰宅困難になったとき。そんな「もしも」のために、私は毎日のお出かけバッグの中に「防災ポーチ」を忍ばせています。
実は私、昨年「防災士」の資格を取得したのですが、それよりも前からこの防災ポーチを持ち歩いており、これまでに何度も仕様を変更してきました。
最初は「気分が上がるもので揃えたい」とデザイン重視でしたが、防災士の勉強をしてからは、より実用的に使えるものを厳選するようになりました。
それでもバッグの中でかさばらないよう、できるだけスマートな整え方を意識していますが…。今は無印良品のトラベル用ポーチ、スタンダードプロダクツのハードポーチの2個持ちで落ち着きました。(割と…ガチです。)
この2つで重さ90グラムです。

私のポーチの中身は、こんな感じです。年々セリアやダイソーでも防災用小物がアップデートされていてますので、まずは百均から見てみるのもオススメです。

- 携帯ラジオ&イヤホーン
- モバイルバッテリー
- タイプAケーブル
- ヘッドライト
- アルミブランケット(静音)
- 雨具
- 携帯トイレ
- テッシュペーパー
- ウエットテッシュ
- 指型歯磨きシート
- マスク
- ルーペ
- リチウムコイン電池(CR2032)
- マイナンバーカードと保険証コピー(母と私の分)
- ばんそうこう
- 常備薬(頭痛薬、胃薬、葛根湯)
- ビニール手袋
- タオルタブレット
- 塩分チャージタブレット
- ブドウ糖
- ようかん(長期保存)
- 臭いが出にくいビニール&手提げ袋
- 使い捨てカイロ
- 軍手
- ペン
- ハサミ
この中で、よく使うのはマスク、ばんそうこう、頭痛薬、塩分チャージタブレット、モバイルバッテリー、ハサミです。
ミニライト&ホイッスル
停電時や、声を出す体力がないときに活躍します。最近では、都市部でもクマなどの野生動物の被害が増えている地域もありますよね。
ライトは、とっさの時はスマホのライトを使いますが、ポーチには手がふさがらない「ヘッドライト」を採用し、予備のコイン電池も一緒に準備しています。
携帯用充電器(モバイルバッテリー)
できるだけコンパクトにしたいので、タイプCのコード一体型にしました。モバイルバッテリーは消耗品ですが、私はAnker(アンカー)を愛用しています。アンカーは消耗したバッテリーを公式に引き取ってくれるサービスがあるので助かります(ちなみに前回使っていた古いものは、ヨドバシカメラの回収窓口で引き取ってもらえました)
常備薬・ばんそうこう・塩分チャージ・ブドウ糖
菜園の活動日では、お子さんや大人が小さな怪我をすることがあります。バッグからさっとばんそうこうが出せると、すぐに手当てができて重宝します。また、この季節は塩分チャージタブレットが熱中症対策やリフレッシュに大活躍。ブドウ糖は、高齢の母が忘れてしまったときのために常備しています。
携帯用ラジオ
災害時、スマホが使えなくなる(電波が繋がらない)状況は十分に起こり得ます。そのときこそラジオが命綱になります。私が愛用しているのは、電池だけでなくタイプCでも充電できる超コンパクトなもの。モバイルバッテリーからも給電できるので安心です。とっさの時に迷わないよう、本体と電池、イヤホンを一緒に透明なビニール袋に入れ、本体には「NHK FMの周波数」をテプラで貼ってあります。
これらを全部一気に揃えたわけではありません。日常の中で「これが必要だな」と思うものを少しずつ足し、引き算していった結果、この形が残りました。
簡易トイレとティッシュペーパーはセリアで購入しました。以前に比べると簡易トイレもコンパクトなものが増えています。未開封であれば5年間持つウエットティッシュはどんなものかなと試しに買いました。

常備薬は小さなビニール袋に入れています。使用期限をメモして一緒に入れています。

ルーペはセリアで購入。リチウムコイン電池はヘッドライト用のスペアで、十円玉とクリップは電池交換の時に使いますのでセットにしています。

とてもちいさなレインコートはまだ開けたことがないのでお守りです。チョコようかんは長期保存のものを忍ばせています。保険証、マイナンバーのコピーはビニール袋に入れて保管しています。

今ではこの防災ポーチが私のバッグの中の「定位置」となり、いざという時も探す手間がありません。
おうちでまず最初に揃えたい「命の3点セット」
バッグの中身が整ったら、次はお家の備えです。
「何から買っていいか分からない」という方は、あれこれ手を出さずに、人間の生存に直結する「お水」と「トイレ」から用意してみてください。
我が家のリアルな備えをご紹介します。
① お水:我が家はたっぷり100リットルを備蓄
大きな災害が起きたとき、給水車が来るまでの命綱になるのがお水です。一般的に「2人家族の1週間分は最低42リットル」と言われていますが、我が家ではお家に合計99リットル(+防災リュックに3リットルで、合計約100L!)をしっかりと備えています。
これには、我が家ならではの切実な理由があります。
私たちはマンションの7階に住んでいます。過去の事例では、マンションは災害時、停電で給水ポンプが止まり、復旧までに時間がかかります。さらに、同居する高齢の母は持病の関係で「糖分と塩分が控えめ」の食事管理や服薬のための水が必要です。
市販の非常食は、長期保存のためにどうしても味が濃くなっています。つまり、我が家にとってのお水は、単なる飲み水だけでなく「いざという時、非常食の味を薄めて母に食べさせるための水」でもあるのです。そのため、通常よりも多めの量を確保しています。

この100Lという量を揃えるのに、私は主にAmazonを利用しました。一気に買ったのではなく、毎月少しずつ買い足していったのです。
その過程で、「すぐに買える通常の飲み水」と「長期備蓄できる5年保存水」を組み合わせるようにしたところ、賞味期限の管理がグッと楽になりました。
Amazonのタイムセールや、もうすぐ開催される「プライムデー(プライムセール)」を賢く利用する習慣をつけると、経済的にもハードルが下がりますよ。今度はさらに管理の手間が減る「10年保存水」を狙ってみたいと思っています。
② 非常用トイレ:ダイソーの500円の簡易トイレと100回分非常用トイレの併用
水害や停電で断水したとき、一番最初に困るのがトイレです。「日常のあたりまえ」を維持するために、一番に用意したい主役級の備えです。
我が家では、「非常用トイレ100回分」のセットを常備しています。これは15年保存ができるので、次の買い替えは15年後。一度買えば長く安心が続きます。

さらに、「断水時に便器そのものが使えなくなったら?」という時のために、独立して置ける簡易トイレを検討していました。Amazonで色々探してしばらく悩んだのですが、足が不自由な母にとっては、便座の高さがある方が立ち座りが楽。でも、しっかりしたプラスチック製などは収納にかさばる……。
そんな時にダイソーで見つけたのが、500円(税抜)の「ダンボール製簡易トイレ」でした!

これなら数回使ってそのまま処分できますし、普段はペタンコに折りたたまれていて収納スペースも全く取りません。百均の優秀なアイテムを賢く取り入れるのも、素晴らしいくらしの知恵です。
また、これとは別に、飲み終わった2Lのペットボトル10本分(計20リットル)に水道水を詰め、トイレと私のアトリエに「生活用水」として常備しています。断水した最初のタイミングで、トイレを流したり、手を拭いたりするためです。
今後は、プライバシーを守るための「トイレ用テント」の追加と、段ボールトイレをもう一つ買い足したいな、と計画しています。
③ 電源:スマホを守るための「予備電源」
避難情報の確認、ハザードマップのチェック、そして家族との連絡。現代の防災において、スマートフォンは最大のライフラインです。特に雨の日は停電のリスクも高まります。
我が家では、ポーチに入れている携帯用とは別に、乾電池でもスマホを充電できる充電器を防災リュックに入れています。

また、おうちにも常にフル充電された大容量のポータブル電源とソーラーパネルも準備しています。私たちの生活では電気はなくてはならないものになっています。高齢の母と生活していますので、家族を守るためにも、日常使いしながら備えています。

ソーラーパネルですが、我が家のは廃盤になっていました。参考までに後継モデルを掲載しますね。
防災士として伝えたい、一番大切なこと

実は、私が防災にここまで真剣に向き合うようになったのには、ある原体験があります。
2011年の東日本大震災のとき、私は東京日本橋の老舗百貨店に勤務中でした。交通機関が完全にストップし、その日は家に帰ることができませんでした。店内に留まり、段ボールを敷布団にして、アルミのブランケットを1枚掛けて過ごした、あの眠れない夜のことは今でも忘れません。
あの日から数ヶ月は、精神的にも大きなダメージがありました。実際にスーパーからお水が消え、渋谷や新宿といった大都会の街の灯りが消えていた期間を、皆さんも覚えているのではないでしょうか。
東京にいると地震が頻繁に起こるため、どこか「地震への慣れ」が出てきてしまいがちです。しかし、私が防災士の学習の中で、古墳時代から令和にいたるまでの過去の災害状況を深く勉強したとき、ハッとさせられる教訓がありました。
この国に住んでいる限り、どの時代を生きても、必ず大きな災害が起こっているという事実です。
テクノロジーがなかった古墳時代から大正時代までは、「防災」という概念がなかったため、天変地異に対して神頼みするしかありませんでした。でも、現代の私たちは違います。過去のデータがあり、地形による災害の特色も検索すればすぐに分かります。
だからこそ、起こるか分からない未来をただ怖がるのではなく、「備える習慣がないことこそ、おかしい。私たちは今まで運が良すぎただけなんだ」という視点を持つことが大切だと思うのです。
「うちは大丈夫」という自己暗示を手放す
私が現在住んでいる福岡県は、ありがたいことに地震がそう頻繁にはありません。
地震や水害などのリスクが少ない場所ほど「うちは大丈夫」という根拠のない自己暗示が続いており、防災意識の低さに戸惑いを感じることがありました。
それでもここ数年、北海道の地震速報や東北の水害など、他県の被害情報が福岡にいてもタイムリーに入ってくるようになりました。これは決して他人事ではなく、自分の身の回りの「備え」を見直す非常に良いきっかけになっています。
日本に住んでいる限り、誰もが災害に遭う可能性があります。
「ここなら絶対安全」という場所はないからこそ、日々の暮らしの中でできる備えをしておくことが大切です。
自分の住環境(我が家ならマンションの7階、地域のハザードマップ)や、大切な家族の体調(母の減塩や、立ち上がりの楽なトイレの高さ)に合わせて、暮らしをカスタマイズしながら、「死なない防災環境」を習慣にしています。
今はいろいろな防災グッズが出ています。
以前に比べると、インテリアに馴染むようなデザインの素敵な防災グッズもたくさんあるので、検索するだけでも新しい発見があって楽しいですよ。
外はあいにくの梅雨空ですが、大切な人を守るための「安心の整え」
もうすぐやってくるAmazonプライムデーや、お近くのダイソーをきっかけに、少しずつご自身が使いやすい「くらしの備え」を手元に増やしていきませんか?
次回は、もしもの時もいつもの味で安心感を取り戻す、「食の循環(ローリングストック法)」についてお届けします。どうぞお楽しみに!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

