こんにちは。「Living by Tea with Dress」のAtsukoです。
「家好きのミドルエイジ、くらしを整える。」をテーマに、日々の心地よいくらしについて記しています。
土曜日のテーマは「くらしの循環」。
これから本格的な夏に向けて、おうちでつくれる「体にやさしい自家製クラフトコーラ」をご紹介します。
コーラと聞くと「体にいいのかな、甘そう…」というイメージがあるかもしれませんが、自分で調合するクラフトコーラは、実は立派な「飲む薬膳」なのです。
年齢を重ねた私たちの体に優しく寄り添う素材の効能と、おすすめのアレンジレシピをシンプルにまとめました。
週末のささやかな手仕事にいかがですか?
体に優しい「薬膳クラフトコーラ」の材料とご自愛効果
今回は糖分の量を少し控えめにして、黒糖とてんさい糖をブレンドしました。
500mlのWECK(ウェック)容器に具材ごとぴったり美しく収まる、大人の黄金比率です。

500mlのWECKにぴったりな分量(15杯分)

- 水:300ml
- 黒糖(75g)+ きび糖(150g)
黒糖にはミネラルが豊富。どっしりとした深いコクと、綺麗な琥珀色を出してくれます。 - レモン:1個
クエン酸が夏の疲労回復をサポート。国産なら「50度洗い」で皮ごと。輸入レモンは「白い綿」まで厚めに剥いて果肉だけにすると、薬剤の心配もなく雑味のないすっきりした味になります。 - 基本のスパイス3種
シナモンスティック(1.5〜2本):冷房で冷えがちな身体の血行を促します。
カルダモン・ホール(7〜8粒):半分に割って使用。「スパイスの女王」と呼ばれ、気の巡りを良くし、胃腸を調えます。
クローブ・ホール(小さじ2):身体を内側から温め、夏バテ予防になります。
できあがりのコーラシロップ(約430〜450ml)で、炭酸水や白湯、豆乳と割って飲む場合、約11〜15杯分のコーラが楽しめます。
お家にある素材をたして漢方風に。
以前に、菜園で摘んで乾燥させた蓬(よもぎ)と、冬にいただいたみかんの皮を乾燥させた陳皮(チンピ)もブレンドしてみました。
- 乾燥よもぎ(小さじ1 / 約2g):日本のハーブ。冷えを和らげ、女性の体に優しい潤いを与えます。
- 生姜スライス(2〜3枚):ピリッとした辛みと、温め効果をプラスします。
- 八角(スターアニス)(1個):星型の可愛いスパイス。お腹の冷えやストレスを緩和します。
- 陳皮(みかんの皮)(ひとつまみ):胃腸の働きを助け、体内の余分な湿気を逃します。
- クコの実(8〜10粒、お好みで増量しても◎):「飲むエイジングケア」と言われる、目や体に嬉しい赤い実です。
スパイス選びのコツ
スパイスをバラバラに買い揃えるのが大変な時は、Amazonプライムデーなどのセールを利用して「クラフトコーラ用スパイスセット」をサクッとネットで手に入れるのが一番手軽でおすすめです。
10分コトコト見守るだけの、簡単なつくり方

- 下準備
レモンと生姜は50度洗いします。
国産のレモンは50度のお湯でよく洗ってから皮も煮込みますが、外国産は皮を剥いて白い綿まで剥いてから煮込みます。
そしてレモンは厚さを5mm幅の輪切りにします。カルダモンは割って、シナモンは手で折っておきます。 - 鍋で煮込む
鍋に水300ml、黒糖75g、きび糖150g、すべてのスパイスと漢方素材を入れて混ぜ、火にかけます。
沸騰したら弱火にして、レモンを投入します。 - 10分間コトコト
焦げ付かないように時々混ぜながら、弱火で10分ほど煮込みます。
部屋中にエキゾチックで優しいアロマのような香りが広がり、この時間自体がとても癒やされますよ。 - まるごと容器へ
火を止め、粗熱が取れたら、レモンやスパイスもすべてまるごと清潔な500mlのWECK容器に移します。
一晩寝かせると、シロップそのものの量は約430〜450mlほどになり、そこに具材のかさが加わることで、WECKの肩口あたりまでちょうど心地よく、美しく収まります。
※お砂糖を控えめにしているため、冷蔵庫で保存し、1〜2週間を目安に使い切ってくださいね。

容器は煮沸消毒またはパストリーゼで。
炭酸だけじゃない。くらしに美味しく巡る「大人のアレンジ」

冷たい炭酸水で割る王道のコーラ(シロップ1:炭酸水4)はもちろん格別ですが、私たちの体をやさしく労わる、炭酸以外の楽しみ方をご紹介します。
朝の白湯じかんを豊かにしてくれる「ご自愛・白湯コーラ」
カップにシロップを大さじ1〜2ほど入れ、温かい白湯を注ぎます。
温めることでスパイスの力がさらに引き立ち、冷房で冷えたお腹の奥がじんわり解きほぐされていきます。朝一番の体起こしや、夜の読書タイムに最適な「スパイスティー」です。
おうちカフェに「薬膳豆乳チャイ」

温めた豆乳(または牛乳)でシロップを割るだけ。
クラフトコーラのスパイスはチャイに使うものと同じなので、黒糖のコクと豆乳のまろやかさが合わさと、一瞬で本格的なチャイ風になります。ほっと一息つきたい午後のお茶の時間に。
あと、体調が良くない時にいいかも…。
贅沢なデザートや朝食に「大人のソースがけ」

プレーンヨーグルトやバニラアイス、ミルクゼリーの上に、原液のシロップをトローリとひと回し。
お砂糖を控えめに抑えたことで、スパイスの輪郭と黒糖の深みがキリッと効いた、まるでホテルのデザートのような贅沢なソースになります。
私のおすすめは、夏の定番「ご自愛ヨーグルトボウル」として朝食にすること。
器にコーンフレークを敷き、プレーンヨーグルト、カットしたバナナを重ねて、コーラシロップをたらり。
仕上げに、瓶の底に沈んだ真っ赤な「クコの実」をスプーンですくってちょこんとトッピングします。

コーンフレークのサクサク感とバナナの甘みに、薬膳のシロップの奥深いコクが絶妙にマッチします。
バナナのカリウムやヨーグルトの乳酸菌、そしてスパイスの温め効果が合わさり、夏の体をやさしく整えてくれる、美味しいお目覚めごはんになりますよ。
懐かしさに浸る「大人のコーラフロート」

子供の時、レストランや喫茶店でワクワクしながら頼んでいたコーラフロート。
年齢を重ねるにつれ、「甘すぎるかな…」と、だんだん飲まなくなってしまいました。
そこで今回は、私の大好きな京都・先斗町の「喫茶ソワレ」のグラスを使って、おうちカフェを開店。
コーラシロップと一緒に煮込んだレモンを添えて炭酸水を注ぎ、贅沢にMOW(モウ)のバニラアイスをトッピングしました。
安心な甘みでつくった自家製クラフトコーラなら罪悪感はゼロ、そして一緒にいただくレモンがとっても美味しい!
あの愛おしい子供時代の夏休み気分を思い出しながら、暑い夏のひと時を楽しんでいます。
ちょっとしたコーラの歴史をしらべてみた
ここで、ちょっとしたくらしの小話をご紹介。 クラフトコーラをつくっているうちに、「そういえば、なんでコーラってできたんだろう…」と疑問が湧いてきて調べてみたのです。
実はコーラは19世紀、アメリカの薬剤師が「健康のための薬用シロップ」として開発したのが始まりです。 名前も、元々使われていた植物の「コカの葉」と、元気になる実として知られる「コーラの実」の2つの植物が由来になっています。
当時は炭酸ではなく、お湯や水で割って飲むまさに「薬膳」のような存在でした。
だからこそ、現代の私たちが手仕事で作るクラフトコーラは、本来の優しい姿に戻る究極のご自愛ドリンクなんですね。
そう思うと、温かい白湯で割るアレンジが体にじんわり馴染むのにも、なんだか納得がいきます。
ご自愛タイム、忘れないでね…
水分補給が大切な季節です。
冷たい飲み物を消費するだけでなく、自分の身体の声を聴きながら、コトコトとシロップを育てる手仕事の時間は、とても豊かなリラックスタイムになります。
お気に入りのガラス瓶の中で、レモンの黄色、八角の星型、クコの実の赤が重なる姿を眺めるだけでも、くらしの中に瑞々しい循環が生まれるのを感じます。
自分の「ご自愛シロップ」で、健やかで心地よい夏を迎える準備をしてみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
私がハーブや循環するくらしのお手本にしている本です。

